ダイゴローのうたた寝

いろいろチャレンジしているオヤジのブログ

トランペットの演奏に関する戯言(その2)

<つづき>

 

     トランペットを上手に吹くにはどうするか?

 

この難問に対する解決方法は、多くの演奏者や研究者が教則本や雑誌で紹介していますが、どれを参考にするか迷いますね。

なぜ、迷うかといいますと、私が趣味でやっているゴルフと同じで、正反対の理論・理由・根拠が沢山あるからだと思います。

例えば、「マウスピースの上1/3を上唇に当てる」と指導するプロの方に対して、「マウスピースの上2/3を上唇に当てる」さらには「マウスピースは、上下の唇が均等になるよう当てる」などと指導するプロの方もいらっしゃいます。

トランペット(他の金管楽器もそうですが)は、人間の身体の一部である「唇」をマウスピースに当てて、その唇を振動(正確には空気の振動)させて音を発し、演奏します。
人間の「唇」の状態は、1,000人の人がいれば、1,000通りの形や状態をしていますし、息の通り方も1,000通りで、さらに体調や気分で変わってきますから、数え切れないほどの「個性」があるわけです。

上手なプロの教えをそのまま真似て上手になった・・という例は、そう多くはないと思いますし、私もそうですが、多少の効果はあっても満足できず、さらに他のプレーヤーを真似てみる・・というのが多くのアマチュアの実態ではないでしょうか?

数多く真似れば自分に合った吹き方に出会う機会が多くなるのも事実です。
つまり、上手になるには、ひたすら練習(訓練)して自分の吹き方(「個性」)を作り上げていくことも必要ですが、一方では、いろいろな吹き方を数多く真似て経験し、「個性」を探し出すことも重要だと思います。

指導者の方の中には、「他人のマネはしてはいけない。自分は自分で作っていくしかない。」とおっしゃる方もいると思いますが、それはそれで正しいと思います。
でも、仮に同じことを毎日繰り返し練習していると思っていても、昨日と今日とでは環境も体調も違う自分になっていますし、頭の中で「上手になりたい!」と考えていれば、そうなるよう無意識にいろいろなことを試しながら目標に向かって練習していることになると思います。

 

私のようにアマチュアで毎日練習する時間も環境もない場合は、これから述べるいろいろなやり方を試して「つまみ食い」してみるのも、目標や到達点を探るうえで一つの手段だと思います。

以下、トランペットの吹き方にどのようなものがあるか、見てみましょう。

 

<その3へつづく>